ぐっすり眠っていた子供が夜中に突然泣き出す…。
よくある事と分かっていても、パパやママには辛いもの。
眠っている子供が泣き出すという同じ現象でも、子供の年齢によって違いがあることをご存知でしたか?
一般的に夜泣きは1歳半頃までで、3歳頃からよく見られるのは「夜驚症(やきょうしょう)」と言われています。
夜泣きと夜驚症は、どちらも一過性のもので、あまり心配は要りませんが、仕組みも対処法も異なります。
夜驚症と夜泣きの違い
夜驚症と夜泣きの違いには、年齢や眠りの深さ、時間(頻度)などがあります。
我が子の体験を元にご紹介します。
我が家の次女は、赤ちゃんの時からあまり手がかからず、睡眠もたっぷりとってくれる子でした。
夜泣きも殆どしたことがなかった次女が、年少の夏、夜中に突然大泣きするようになったのです。
一般的に夜泣きは1歳半頃まで
始めは、良く寝る子でもたまには夜泣きする事もあるのかな~?と、あまり気にしていなかったのですが、連日続く突然始まった謎の大泣き。
しかも、泣き方が尋常ではないのです。
ありったけの大声で泣き叫び、化け物にでも遭遇したかのようなパニック状態で、いくらなだめようとしても聞く耳を持ちません。
しかし、翌朝、夜中の大泣きの事を尋ねてもキョトンとして記憶にない様子。
3日、4日、一週間…と続くうちに、さすがに不安になってきて調べてみると、「夜驚症」という言葉にたどり着きました。
夜驚症は深い眠りのノンレム睡眠時に起こる
浅い眠りのレム睡眠時に起こる夜泣きに対し、夜驚症は深い眠りのノンレム睡眠時に起こります。
パニックを起こしているように見えますが、深く眠っているので、なだめる言葉も耳に入らず、記憶にも残っていないのです。
当初は、大泣きする次女を抱っこし、必死に声掛けをしてなだめようとしましたが、全く効果がなかった事に納得がいきました。
夜驚症は一晩に一度、長くても10分程度
そして、夜泣きは朝まで不規則に何度も繰り返されますが、夜驚症は一晩に一度、寝付いてから2~3時間後のだいたい決まった時間に起こります。
さらに、泣き出したら長時間になることも多い夜泣きに対し、夜驚症は長くても10分程度で治まります。
あんなに激しく泣いていたのに、数分後には何事も無かったかのように眠っているのです。
調べれば調べるほど、次女の症状は夜驚症の特徴と一致しました。
夜驚症の対処法
夜泣きであれば、抱っこや別室に連れ出すという対処法になるかと思いますが、夜驚症の場合は、対処法が全く異なります。
夜驚症の対処法、それは「子供に危険が及ばないよう見守る」です。
パニックを起こし、何かから逃げるように暴れることもある夜驚症。
ついつい抱きしめて落ち着かせようとしてしまいがちですが、実は深い眠りについており、周囲の言葉など耳に入らない状態です。
反対に、抱きしめられ思うように体が動かないことで、余計にパニックを起こしてしまう事もあるのです。
ベッドから落ちたり、固いものに頭をぶつけて子供が怪我をしないように気をつけてください。
危険なものをどかす、ベッドの下にマットやクッション等を敷くなどして、子供が再び眠りにつくまで冷静に見守りましょう。
夜驚症の原因は心身のストレス(変化や刺激)など
夜驚症の原因と言われているのは、脳の睡眠機能不全や心身のストレス等があります。
脳の睡眠機能不全と言っても、成長途中で未熟というだけで、脳自体に異常があるわけではありません。
また、心身のストレスについても、子供は成長と共に色々な経験をするもの。
次第にお昼寝もしなくなる頃・・・日中たくさん遊んで疲れた場合もあれば、少し怖い経験をする日もあるでしょう。
また、どこかにお出かけしてテンションが上がった等の場合もあります。
マイナスの出来事ばかりでなく、楽しい出来事もストレスの原因となるそうです。
ストレスと言うとネガティブに聞こえてしまいがちですが、ここでは刺激・変化の様な意味合いで、生きていれば必ず遭遇するものだと考えられます。
娘の夜驚症の原因は運動会の練習でした
実際、次女の夜驚症の原因を考えてみると、運動会の練習が思い当りました。
当時、運動会に向けて保育園で連日練習が行われていたので、いつもより日中の疲れが増していたのでしょう。
また、園の先生の話によると、クラスの中で割とダンスの覚えが早かった次女。
列の先頭で、皆のお手本として踊っていたようです。
その様な役割を特に嫌がる性格でもない次女ですが、少なからずのプレッシャーは抱えていたのかもしれません。
実際、運動会が終わると次女の夜驚症の症状はピタリと治まりました。
また、一時治まった夜驚症ですが、冬に行われたお遊戯会前にも同様の症状が現れました。
その時には、おそらく運動会の時と同様だろうと考え、冷静に見守る事が出来ました。
その後、年中、年長と次女に夜驚症の症状が現れることはなく、現在は元気な小学1年生に成長しています。
夜泣きはいつまで?3歳の場合は夜驚症? まとめ
夜泣きは、一般的には1歳半頃までです。
3歳の子供の夜泣きは、夜驚症だと言われています。
我が子の様子や対処法などが参考になれば幸いです。
夜泣きも夜驚症も、親にとっては睡眠不足を引き起こす厄介なものですが、どちらも成長過程に現れる一過性のものです。
特に子供に異常がある訳でも、永遠に続く訳でもありません。
休日にはいつもより朝寝坊する等、なるべく無理をせず、自分を甘やかしながら乗り切りましょう!