最近は、小学生でも一人一台スマホを持っている子が多いですね。
皆さんのおうちでは、中学生の子供にスマホを持たせるにあたり、なにか約束事を決めましたか?
何時までとか、宿題が終わってからとか…。
でも、スマホのルールって守らないですよね。
(私も、中学生の息子に買ってすぐ後悔しました)
子供は、親が勝手に決めたルールでは納得しません。
納得していないルールは守ってなんてくれません。
子供には「決まり」を押し付けるんではなく「約束」を自分からさせるのが一番です!
我が家の奮闘記が参考になればうれしいです。
中学生の子供がスマホのルール守らない!どうする?
我が家の中学生の息子も、スマホのルールを守らず困り果てていました。
毎日、子供とスマホのことでイライラガミガミ…。
大好きな息子と、スマホルールのことで険悪になっていくのは辛い…。
そこで私がたどり着いたのが、必殺「好きにしろ作戦」です。
「何で約束を守らないの?!」
(スマホのルールを守らないの?!)
と怒るのではなく、息子と向き合いコミュニケーションを大切にしました。
子供は、管理されているうちは親のせいにできますが、好きにし始めた途端にビビるんです。
子供はまだ自分の将来に責任を持てません。
何かあれば親のせい、と思っていた方が楽なのです。
ちなみに、我が家のスマホルールは、
- 21時以降は使わない
- 宿題・やる事が終わってから使う
- テストで70点以下は取らない
もちろん、ネットの危険性など、スマホを使うにあたって注意事項は伝えるべきです。
しかし、ルールを押し付けないようにしたら、少しずつですが、息子から約束をしてくれるようになりました。
子供がスマホのルールを守らないとお困りなら、ぜひ試してみてください。
わが家の失敗ルールと、この結論に至るまでをご紹介します。
子供にスマホを持たせて後悔?我が家のケース
そもそも、いくら周りに持っている子がいるとは言え、子供にスマホを持たせるメリットって何でしょうか。
スマホの中には子供にとって「誘惑」しかありません。
スマホには、無料で楽しいゲームが沢山あります。
テレビ番組よりも好きな時間に自分の好きな動画を見る方が、子供にとっては楽しいですよね。
友達とメッセージをやり取りするようになると、それが原因のトラブルもあります。
子供にスマホを持たせるメリットは、果たしてあるのでしょうか。
子供にスマホを持たせる理由
私も、子供にスマホを持たせる時とても悩みました。
私の子供は中学生の男子で、部活をやっています。
帰りの時間が小学生の時は遅くても18時半位だったのが、中学生になった途端に20時21時になるようになりました。
部活だけならいいのですが、先輩と出かけたり、夜に外を走りに行ったり…。
連絡が取れないと、私の方が不安だったのです。
そのため、息子が欲しがる理由とは別の理由で買いました。
子供にデメリットだらけのスマホを、好き好んで買う親なんてどこにもいないですよね…。
少なくとも、母親の私にとってのメリットは「どこに居ても連絡が取れる事」それだけでした。
中学生にキッズケータイという訳にもいかず…。
やはり、買い与えてしまった結果、すぐに後悔する事となりました。
スマホの我が家のルール!中学生のスマホは何時まで ?
皆さんはスマホを買い与えた時、ルールを決めましたか?
我が家のルールは、
- 21時以降は使わない
- 宿題・やる事が終わってから使う
- テストで70点以下は取らない
守れなかったらスマホ没収!
これだけ。
(ちなみに、夜の時間は21時~22時くらいまでという家庭が多いそうです)
厳しいでしょうか…?
私からしたら甘過ぎるくらいです。
中学生の息子も納得したように見えたのですが…。
全く守りませんでした。
何時までって決めても意味がなく。
夜遅くまで暗い部屋でスマホを使い、成績も見る見るうちに下がりました。
親からしたら、毎月スマホ代払ってあげて、なんで成績落ちられなきゃいけないの!って。
もう、カッチーーーーン!!!ですよ…。
「なんでルール守れないの?!」
「もうスマホいらないでしょ!解約する?!」
「ケータイやめて早くお風呂入れーーー!!!!」
毎日毎日、スマホ絡みの喧嘩で、私は疲れ果てていました。
※追記
内閣府の調査結果によると、中学生のインターネット利用時間は1日平均4時間19分なんだそう。
令和3年度⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査(内閣府公式サイト)
スマホの時間だけではないですが、内訳は学習が1時間、娯楽や趣味が2時間45分ほどでした。
1日3時間くらい動画やゲームに使っているということになりますね。
子供とスマホの約束事をやめた
毎日怒りまくっていた私ですが、やはり息子は可愛いのです。
スマホで友達と連絡が取りたいことも、友達と次の日に話題にのぼる動画が見たい事もわかります。
だから、ルールで決めていても「没収」まではできないのです。
でもそれだと息子は、
「お母さんはルールを破っても没収しない。せいぜい怒鳴るくらいなものだ」
と、認識し始めるんですよね。
なのでもう、ルールの効力なんていつの間にか無くなっていました…。
子供と向き合った
そして私は、息子とたわいもない話をたくさんしようと思いました。
だって、私は息子を縛って苦しめるためにルールを作ったわけじゃないんです。
息子の事が大好きで、将来困らないために!と、成分は100%愛情のルールなのです。
学校から帰ってきてスマホをいじっていても、気にせず話しかけ続けました。
目線ももう自分と同じくらいになった大きい息子に、ひたすら私の愛情を伝えました。
もちろんそれで、100%息子が以前のルールを守るようになったわけじゃありません。
でも、間違いなく以前よりスマホに向かう時間は減ったし、何より私と息子のスマホ戦争はなくなりました。
自分から約束をしてくれるようになった
子供に、自分の理想を押し付けるルールを与えて、守らないから怒る。
じゃあ子供の考えはどこにあるのでしょう。
そもそも、スマホを持たせてあげてるんだから、言う事聞きなさい!と、私のエゴだったのかもしれません。
私たち大人からしたらどうでもいい様なことも、子供の社会では必要なことだったりするんです。
「21時からみんなでゲームするっていうんだけど、一時間だけやっていい?絶対22時にはやめて、すぐ寝るから!」
と息子から約束をしてくるようになりました。
それだけでも進歩です。
ルールを紙に書いて無理矢理守らせるよりも、私にはこのゆる~い方法があっていました。
見守るのも愛情
「たまにはいいや」
「今日はなんにもしたくない」
私たちにもそんな時ありますよね。
子供にだってあるんです。
「これが我が家のルール!」
を守らせるのも大切です。
しかし、自立に向けて成長している子供を自分の考えたルールで縛るのは、反抗を生むだけでなんの意味もないのかもしれません。
スマホを使うにあたって、注意事項は伝えた方がいいです。
ですが、本人が初めて与えられた自分だけの世界。
土足で踏み込まず見守るのも、愛情ではないでしょうか。
スマホルール 中学生の誓約書のテンプレート
我が家では作りませんでしたが、スマホルールの誓約書を作るという方法もあります。
誓約書を書くことで「スマホは気楽に使っていいものではないんだ」ということが認識できるので、こちらも良い方法ですね。
もちろん、子供が理解できるように丁寧に説明することが大切です。
総務省の「インターネットトラブル事例集」を参考にしてもよいと思います。
ルールや誓約書は、子供の成長に合わせて定期的に見直すことも必要です。
スマホのルールがないと、依存症などの心配ももちろんあります。
しかし、犯罪に巻き込まれたり他人を傷つけてしまう可能性があること、インターネットの情報を簡単に信じて騙されないだろうか…など心配ですよね。
その点、書面になっているといつでも見返せるのもポイントです。
誓約書のテンプレートで有名なのは2018年に作成された「誓約書 兼 スマートフォン貸与契約書」です。
こちらのテンプレートは一般公開されています。
他にも、ソフトバンクやイオンモバイルなどで、簡単な約束リストが作れます。
最後に、他の家庭でのスマホルールを調べました(我が家のルールは少なかったので…)。
先ほどのテンプレートとあわせて、ルールや誓約書作りの参考になればと思います。
- スマホは親から借りているものだということが大前提
- 他人には貸さない。大切に扱うこと
- パスワードは親が管理する
- スマホの使用目的は、家族との連絡用がメインなので、親(家族)からの連絡には必ず出ること
- 時間は朝〇時から夜〇時まで(ゲームや動画は〇時間まで)
- 宿題や翌日の準備が終わってから使うこと
- 定期テストの1週間前から終了までは使用しない(または、1日〇時間まで)
- 学校にはスマホを持って行かない。塾に行く時はマナーモードにすること
- 使わない時は、基本リビングの充電コーナーに置くこと
- スマホを部屋に持ち込まないこと
- 入浴中、食事中には使わないこと
- アプリをダウンロードしたい時は必ず相談すること
- ネットで買い物をしないこと。勝手に課金しないこと
- LINE以外は使わない。LINEは、家族や友人と必要最小限で使うこと
- Twitter、Instagram、Facebook、TikTokなどを使いたい時は必ず相談すること
- 知らない人からのメッセージには返信しない。会ったことがない人とは電話やLINEをしない
- SNSやメッセージのやり取りは、誤解を招く可能性があるから言葉に気をつけること。他人を傷つけない。不快にさせないように言葉を選ぶこと。できるだけ面と向かって話をすること
- 悪口やうわさ話(友達や芸能人など)を書き込まないこと
- 自分や友達の個人情報(名前・住所・電話番号・アカウント・学校名など)を書き込まないこと
- 自分や家族、友達の名前や場所がわかる写真や動画を投稿しないこと
- わからない事があったり困った時は、すぐに相談すること
- ネット上の書き込みは責任が伴うことを忘れない。マナーやルールを守ること
- 歩きスマホ、自転車に乗りながらなど、ながらスマホは絶対にしないこと
中学生がスマホのルールを守らない! まとめ
スマホのルールについて、当時私もたくさん調べました。
どうやったら守ってくれるようになるのか、毎日毎日考えていました。
そして私はこの考えに辿り着きました。
中学生のお子さんのスマホ問題で悩んでいるなら、ぜひ一度試してみてください。
誓約書作りやルールの見直しを考えているというご家庭は、最後にご紹介したテンプレートなどを参考にしてくださいね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。