ドラム式洗濯機は価格が高めですが、便利な機能が満載で、忙しい共働き家庭には特に重宝します。
洗濯の際は、型崩れを防ぐために洗濯ネットが役立ちますが、ドラム式洗濯機を使用する際には、気をつけるべき点があります。
ドラム式不可の洗濯ネットとは？
ドラム式不可の洗濯ネットとは、ワイヤー入りのタイプです。
様々なサイズや素材で提供されている洗濯ネットの中には、形を保つためにワイヤーが入れられたものもあります。
しかし、パナソニックなどのメーカーは、ワイヤー入りや特定の洗濯補助具は、高温による形状変更や破損のリスクがあるため、洗濯や乾燥には向かないと警告しています。
ワイヤー入りネットが壊れた場合には、衣類を傷つける危険もありますし、洗濯機の故障につながる可能性もあります。
そのため、長く愛用する衣類を守るためにも、ドラム式洗濯機に適した洗濯ネットの使用が勧められています。
ドラム式洗濯機にはワイヤーのないネットを使う
ドラム式洗濯機に適した洗濯ネットとは、ワイヤーのないタイプです。
洗濯ネットには多様な形状や素材がありますが、タオルやシーツのように形が定まらないものは、柔らかい素材でできたチャック付きのネットが適しています。
また、下着やストッキングのように絡まりやすい物や、しっかり洗いたいアイテムには、形状が固定され、細かいメッシュやスポンジが含まれているネットが良いでしょう。
ドーム型のネットは洗濯物が動きやすく、汚れが落ちやすいという特長があります。
素材選びも重要で、しっかり洗いたい場合は、メッシュが粗いタイプが適しています。
洗濯ネットのおすすめの購入場所
「どの洗濯ネットを選べばいいかわからない」という方も多いかもしれませんが、今では100円ショップやホームセンター、ドラッグストア、ディスカウントストアなどで、さまざまなタイプの洗濯ネットが手頃な価格で手に入ります。
多くの洗濯ネットには「ドラム式洗濯機専用」や「ドラム式対応」と表示されています。
また、用途別に「下着用」「Yシャツ用」「大シーツ用」などと分かれているので、必要な用途に応じたネットを選びやすくなっています。
目的がはっきりしている場合は、専用ネットを選ぶと安心です。
また、価格も手ごろなので、気に入るものを見つけるまでいくつか試すことが可能です。
ドラム式洗濯機での洗濯ネットの必要性について
ドラム式洗濯機で洗濯ネットを使う必要があるかどうかは一概には言えません。
ドラム式洗濯機の方が縦型より衣類が傷みにくい
ドラム式洗濯機と縦型洗濯機は、洗い方に違いがあります。
具体的には、縦型洗濯機が水流の力を利用して衣類を回転させ、それによって衣類同士を擦り合わせて汚れを落とすのに対し、ドラム式洗濯機では斜めに回転することで衣類を上げた後に落とし、この動作を繰り返しながら洗います。
このため、ドラム式では衣類が直接擦れ合うことが少なく、結果として衣類への負荷を軽減します。
さらに、ドラム式洗濯機の多くには効率的な乾燥機能が備わっており、特にヒートポンプ式の乾燥機能を採用したモデルでは、衣類を傷めることなく乾燥させることができます。
ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機のように衣類を濡らすために水を多用することもなく、結果的に水道代の節約や衣類を長持ちさせることができます。
しかし「衣類のダメージが少ない＝ネット不要」という意味ではありません。
ドラム式は縦型と比較して衣類への負荷が少ないものの、洗濯ネットを利用すると衣類をより保護できるため、ドラム式洗濯機でも洗濯ネットを使用することをおすすめします。
ただし、ネット選びには注意が必要です。
洗濯ネットのもたらす意外なメリット
洗濯ネットは本来、衣服の摩耗を防ぐ目的で開発されたかもしれませんが、実は高齢者や腰に痛みを抱えている人、妊婦さんにも大変役立つアイテムです。
例えば、洗濯機でよく散らばってしまうハンカチや靴下、小さな子供服を洗濯ネットに入れて洗うことで、取り出すのが簡単になります。
ネットに入れることで、袖などが他の衣類と絡まってしまうことも減少します。
これによって、洗濯物を解く際に中腰の姿勢を取る必要がなくなり、体への負担を軽減できます。
旅行先でも便利で、肌着などを洗濯ネットに入れて携帯し、使用後にネットに入れて持ち帰り、そのまま洗濯ネットごと洗濯機へ投入する方法もあります。
まとめ
洗濯ネットは種類が豊富で、洗濯時の衣類保護だけでなく、日常生活の様々な場面で役立つアイテムです。
これから新しい生活を始める人、生活環境に変化がある人、ドラム式洗濯機への乗り換えを考えている人にも、洗濯ネットは便利で有用な選択肢になるでしょう。