赤ちゃんの授乳方法に「添い乳」というものがあります。
赤ちゃんと一緒に身体を横にして授乳する姿勢のことですね。
しかしこの添い乳、見た目よりだいぶ難しいのです。
添い乳は、赤ちゃんの頭の下にタオルやクッションを入れ、頭の高さを調節することがポイント。
添い乳のやり方や、メリット・デメリットに関して話をさせていただきます。
添い乳の上手なやり方は?
添い乳は、ママが赤ちゃんの隣で身体を横にして授乳することができる授乳方法ですね。
赤ちゃんの頭の下にクッションなど入れて、頭とおっぱいの高さが同じになるようにするのがポイント。
私が初めて添い乳について知ったときは、なぜわざわざそんな授乳しにくい方法をするのか、と不思議に思っていました。
しかし、出産後の入院期間、あまりの眠れなさに絶望していたんです。
私の場合は、最初のうちはあまり母乳が出ず、かなりの頻回授乳でした。
その時の体験談と、助産師さんに教えてもらった添い乳のやり方をご紹介します。
体がヘトヘト…そんな時は添い乳が楽
出産後の入院期間、授乳しているときはもちろん身体は起きています。
赤ちゃんが泣いているときは、立って抱っこしてあやしていました。
赤ちゃんが寝ているときだけつかの間の睡眠が取れるのですが、赤ちゃんの連続睡眠時間って短いんですよね…。
そして、赤ちゃんがあまりにも寝ずに途方にくれているとき、助産師さんから「添い乳してみましょっか」と提案されたのです。
「添い乳ってあの難しそうなやつ?」と思いましたが、助産師さんが色々と手助けしながら添い乳をしてみると、スムーズに添い乳することができました。
授乳をしているのでそのまま眠ることはできないのですが、「少しでも身体を横にしたい」と思っていた私には、これ以上ないほどの楽な授乳体制でした。
そのため、その後助産師さんがいないときも、身体がきついなと思った時の授乳で添い乳をしてみようと思ったのですが、これが難しいのです…。
何度やってもうまくできず、諦めて座って授乳をしました。
助産師さんに聞くことができるタイミングで、添い乳のポイントを聞いてみることに。
添い乳のやり方(ポイント)
その時は赤ちゃんは新生児だったので、頭の下に腕を入れてあげるように言われました。
そして反対の手でおっぱいを持ち上げ、赤ちゃんの口に運んであげるのです。
これは新生児の場合で、首が少し安定してきてからは、赤ちゃんの頭の下にタオルやクッションを置くように言われました。
赤ちゃんの口の位置と、ママの下側にきているおっぱいの高さが同じになるようにするのです。
これでうまく添い乳をすることができるようになりました。
添い乳のメリット
添い乳をするメリットとしては先ほど挙げたように、ママの身体が休まるというものがあります。
子育てが大変な中であれば、身体を横にできるだけでも全然違いますからね。
次に、赤ちゃんが安心できるという点があります。
赤ちゃんの「背中スイッチ」って聞いたことはありますよね?
さっきまで抱っこで寝ていたのに、ベッドに置いた瞬間に起きてしまう…。
我が家の場合もありました。
授乳していて、ゲップをさせた後にベッドに置いたらぱちっ!!ということは、もう数えきれません。
これは、今まで抱っこされていた腕とベッドでの温度差によって起きるとも言われています。
そして添い乳であれば、添い寝をした状態で寝かしつけすることができるので、赤ちゃんの寝かしつけがスムーズにいくことも多いのです。
どのみちげっぷをさせる必要はあるのですが、そのままの流れで赤ちゃんも眠りやすいのです。
興奮してなかなか寝ない赤ちゃんも、ママに添い寝してもらいながらであれば安心して眠ることができますね。
そして、添い乳をすることで赤ちゃんとのスキンシップも増えます。
赤ちゃんは、ママが一緒にいてくれる安心感を持ちながら眠ることができるというわけですね。
添い乳のデメリット
そんな添い乳ですが、デメリットもあります。
添い乳は癖になる?
1点目として、添い乳に赤ちゃんが慣れてしまうと、添い乳でなければ眠らなくなってしまうのです。
赤ちゃんにとって、添い乳はとても心地よいのです。
しかし、それに慣れてしまい添い乳でしか眠らなくなってしまうと、他の人が寝かしつけしても寝ないようになってしまい、結果としてママが大変になってしまうのです。
添い乳はママにも赤ちゃんにもメリットがありますが、先のことを考えるとあまり頻繁にはしないほうがいいですね。
添い乳のリスク
次に、これはデメリットというよりリスクです。
添い乳はその体勢から、赤ちゃんが窒息してしまう原因になってしまうのです。
授乳している最中なので、赤ちゃんは口が塞がっています。
そして、ママのおっぱいで鼻まで塞がってしまうと赤ちゃんは窒息してしまうのです。
家事や子育てで疲れ切っているママですので、横になっていると眠たくなってしまうのも気持ちは痛いほどわかります。
しかし、赤ちゃんのためにも、添い乳中は眠ることがないように工夫が必要です。
まとめ
添い乳はママの身体が休められ、赤ちゃんといいスキンシップを取ることができるということで良いことばかりのようですが、デメリットやリスクもあります。
添い乳は疲れたときだけ、週に1回だけ、というようにママが決まりを作るなど工夫するとよいかもしれませんね。
